2016年4月にNPOの設立登記の申請をしたときのお話。
いろいろとはじめてのことだったので、ちょっとメモとして残しておきます。
NPOの設立登記に必要な書類はこんなものです。
・設立登記申請書
・定款
・認証書
・資産の総額を証する書面
・代表権を有する者の資格を証する書面
・印鑑登録書
・登記すべき事項（OCRかCD-R）
あとは登記に必要な費用なんですが、会社の場合だと結構かかるみたいですね。でも、NPOだと資本金や登録免許税、定款認証手数料などの費用は0円。
ここがNPOの1つのメリットです。ただ、NPOを解散するときには7万円くらいお金がかかります。作るときはお金がかからないけど、なくなるときにはお金がかかるという不思議な話。
あと、どの書類にも実印と捨印が必要。
今回、実印は押してたのですが、捨印は押してませんでした。申請に行ったときにその場で押して対応しました。
それぞれの書類の書き方
設立登記申請書
これは法務省のWebサイトにあるPDFデータを参考にして、書けばOKです。
http://www.moj.go.jp/ONLINE/COMMERCE/11-1.html#04
申請書って、とくにレイアウトにこだわらなくてもいい気がしました。ちゃんと必須項目の内容を書けば、問題なかったです。
定款の写し
これは、NPOの定款を印刷したものをもっていくだけです。
複数ページあるので契印してもっていきました。あとは最後のページに法人名と役職、名前を記入して法人印を押します。あと捨印も。
認証書の写し＋原本
NPOの所轄庁（浜松市だと市役所）から認証書をもらって、それをコピーしてもっていきます。
コピーを出した場合、謄本も同時に出す必要があります。あと、法務局に提出した書類は返却されないです。なので、写しの最後に「原本と相違ありません。」と書いて、署名押印しときます。
資産の総額を証する書面
これは、申請日までにNPOで資産がある場合に詳しく書きます。設立当初の資産がない場合には、0円と記入しておきます。ついでに法人印と捨印も。
代表権を有する物の資格を証する書面の写し＋原本
これも設立総会で書いた理事の就任承諾及び誓約書を提出すればいいです。
ただ、市役所に提出するときには認印でも構わないと言われていたのに、法務局の人に見せたら、「これ実印じゃないといけないから。」と今さらな言葉。結局はコピーした資料に実印を押して原本として提出しました。
ついでに、ぼくの場合、理事の代表権を限定していたのでめんどくさいことに。「理事」の就任承諾及び誓約書のほかに「理事長」の就任承諾及び誓約書が必要になったんです。
今さら書けないよ、と思いましたら、「理事」の就任承諾及び誓約書に「理事（及び理事長）の」と書き加えるだけでよかったです。あとは、捨印と「五字加入」（5文字書き加えたので）と書けば問題なしでした。
登記すべき事項（OCR紙かCD-R）
これがいまいちわかりませんでした。
ネットで見るとOCRの紙をもらってそれに書いて持っていく必要があるとか、メモ帳にデータを打ち込んでそれをCD-Rに焼いて持っていくとか、書いてありました。
ですが！ 今はOCRの紙は配ってないし、CD-Rにデータを入れていく必要もなかったです。相談員の人にCD-Rに入れてもってくればいいんですか？って聞いてみたら、どっちでもいいよ。と。必要な項目をワードとかで入力してそれを印刷して、法人印と捨印を押せばよかったです。
最近だと、申請ができるWebサイトがあるみたいで、それで登録してほしいみたいですね。
もしかしたら当たり前の話なのかもしれないですが、こういうことに慣れていない人からすると、説明資料が古いし、情報抜けがあるよ！とつっこみたくなります。
法務局の人に、「ここに資料一式あるから、これ通りに書いてきてくれればいいから」と言われましても…。それに法務省のWebサイトにあった資料と渡された資料、ちょっと違うんですけど。渡された資料がちょっと古い？気がします。
ニッチなところって情報の更新が遅い気がします。
ぼくが聞きに行ったことなんて、少しだけノウハウをまとめたやつをネットにあげておけば、いちいち法務局に行く必要がないことです。もっと効率化できる気もします。そうしたら、窓口の業務が減ると思うんです。浮いたコストは他のところのサービス向上に使えます。それに、Webサイトについても情報が載っているだけで、情報の使われ方が全然考えられてないです。
データを蓄積して情報を更新する仕組みがないとか、情報を更新するのにも上にあげて確認する必要があるとか、なんらかの課題がありそうです。
0コメント