不登校児(高校中退、ひきこもり)の大学受験。

ぼくは高校中退しましたが、大学には1浪した感じで行っています。

そんな半ひきこもりから大学に合格したまでのお話。

半引きこもりからの脱出スタート

約2年半の半ひきこもり状態が続いた後、少しだけ何か動きたい気持ちがでてきました。

高校をやめても、なんとなく大学には行きたい気持ちがあったので、とりあえずは大学に行くことを目指すことに。

ただ、大学に行きたいという思いが出てきたのは秋の終わり。今さら、勉強なんて間に合いません。

そこで、その年度の受験はあきらめて次の年度を目指すことにしました。

同い年の人たちが大学受験のための勉強にガンバっている中、ぼくはとりあえず行動範囲を広げるためということで自動車免許を取得へ。

18歳になってすぐ免許を取得

18歳の誕生日の翌日には、仮免許をとって教習所の外を運転してたのはいい思い出です。

静岡県の田舎に住んでいるので、だいたい大学に入ってから確実に車の免許は取るもんです。

大学でやることリストの1つを大学に入る前に消化してやりました。

自動車免許をとることが、半ひきこもりからの脱出の1歩。

4月からは予備校に

これまでの自分からすると家で勉強なんて無理な話。体も精神も家は休むところという状態なので、集中して何かをするってことは無理でした。

家からでるというリハビリも兼ねての予備校通いのスタートです。

模試は散々な結果

予備校に入って、最初にあったのが模試。

大検は取っているとはいえ、そこからは何も勉強はしていない状態です。

高校の知識ほぼ0で受けた模試は、かなりひどいもんでした。

基本的にだいたいの教科で偏差値は40前後。数ⅡBなんて「4点」とかで偏差値が30代でした。

家に帰ってから泣きました。電気も点けずにお風呂に入りながら…。

ただ、唯一の救いは英語だけは偏差値50以上だったこと。これがなければ、再起不能だったかもしれません。

とりあえず、大学は国公立狙いで考えていたんですが、この成績だと1年では無理だと思い、大学受験は2年計画に変更です。

1年目は私立大学を受けてみて受かったらいいな程度の気持ちで取り組もうと考えました。

高卒向けコースから大検受験コースに

高卒向けコースで他の受験生と一緒のレベルで勉強することが土台無理な話でした。

そこで、予備校に大検受験コースというのがあったので、そのコースを中心に受けることに。

大検受験コースだと教科書レベルからやってくれるので、知識ほぼ0の自分にとってはこのレベルがちょうどよかったです。

大検受験コースの生徒

大検受験コースには、ぼくの他にも10人くらいいました。原因はぼくとは違いますが、みんな高校をやめた子たち。

そのときまで自分と同じ境遇の人と会うことなんてなかったので、意外といるんだと少し安心したことを覚えてます。

その子たちは別に頭が悪いわけじゃなかったです。むしろ頭がよかったかなと。

高校という組織に合わなくてやめただけで、勉強が別に嫌いじゃない人たちでしたから。

話はけっこう合いました。

8月からでも数ⅡBは間に合う

勉強は基本、予備校のテキストメインでやって、他はあまり手をつけませんでした。

予備校ではなんとか勉強できたんですが、家だとほぼ勉強はできなかったです。

それでも国語、数学(ⅠA)、英語を夏までメインにやっていたおかげで、なんとか偏差値50にはもっていけました。

ただ、数ⅡBはここまでまったく手をつけなかったので、成績は相変わらず。

このままでは…ということで、夏から数ⅡBの勉強を始めました。それも教科書から。

ここでわかったのが、センター試験レベルであれば、夏に0から数ⅡBを始めても間に合うこと。大学のレベルにはよりますけど、ホントに間に合います。

運が回ってきた大学選定

とりあえず、私立を目標に動いていました。

が、ある大学のオープンキャンパスに行ったことをきっかけに動きが変わりました。

それが、ぼくの地元の国立大である静岡大学情報学部。

自分自身もともとパソコンとかに興味があったのですが、友だちに誘われてオープンキャンパスに行ったのをきっかけに興味が増しました。

さらに、注目すべきがセンター試験と2次試験の科目数と種類。

基本的にはセンター試験は5教科7科目が必須なんですが、情報学部は4教科5科目でよかったんです。

ついでに、2次試験は英語と小論文。英語は自分の中で一番マシな科目。そして、小論文は他の人もあまり手をつけていないはずなので、スタートラインが同じ。

ということで、自分にマッチしたのでここを狙うことに。

狙いが定まれば、それ用の勉強をしていきます。

ここからはセンター試験用の勉強と英語、小論文に特化した勉強です。

秋の終わり頃に

秋の終わりにようやくセンター試験の範囲の勉強が終わり、なんとか一通りは解けるようになりました。

ただ、解けるといってもセンターの時間制限からすると3倍くらいかかってようやく解ける感じ。

さらにちょっと自分の心も疲れ始めて、なかなか勉強がはかどりませんでした。

それでも過去問とかをなんとかやっていきました。

1年でなんとか大学へ

センター試験でボーダーライン上。2次試験もそこまでいい感じはしなかったんですが、なんとか合格。

これで晴れて大学で勉強することができるように。

高校って何だろ?

正直、大学受験勉強はしましたが、高校の勉強はしてません。

大学受験で使う点だけを勉強していたので、人に教えろと言われてもたぶんできませんし。

高校の勉強って何なんだろって思います。

大学に行くために高校で勉強するのであれば、たぶん予備校に行ったほうが大学受験向けの勉強はできます。(お金はかかりますが…)

勉強以外にも高校でいろいろやりたいことがあるのなら高校はいいところです。

いろいろな手続きもラクだし、部活もあるし、友だちも作りやすいし、恋愛だってしやすいと思います。

ただ、その部分が苦しいのであれば、高校に行かないという選択肢もいいと思います。

社会的にまだ認められにくいことは否定できないですけども…。

苦しいだけの高校生活を送るのであれば、海外に行くとか、ちょっと働いてみるとか、別の勉強をしてみるとかもありかと。

高校に行くのが当たり前の雰囲気はありますが、それ以外の選択肢もできることは覚えておいてください。


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