約2年半の「半ひきこもり」から脱出できた理由。

ぼくは10代の2年半くらい、ほぼひきこもりでした。でも、今は普通くらいには生活しています。うまくいかないこともありますが。

なんでひきこもり状態から抜け出せたのかというと、「時間」をかけた。これしかないです。

心の問題は、心が回復するのを待つしかないと思ってます。なにかするんじゃなくてなにもしないことが大切。

心は、体のケガと違って、全治何ヶ月っていうのはわかりません。人によっては2,3ヶ月で心が回復する人もいるし、5年くらいかかる人もいます。ぼくは動き出すまでに2年半かかりました。

不登校になった理由。

ぼくの理由は「完璧主義者」と「優等生」がキーワードでした。

たぶんぼくは小さい時から優等生の部類だったと思います。そのせいで、言われたことをなんでもやってしまうし、人の言葉をすべて受けとろうとします。そして、完璧主義な性格。1コ1コのことをなんでも完璧にやろうとします。物事を慎重にやるので失敗も少ないけど、ちょっとミスしただけでも落ちこみます。

これが、自分にあまり合わない高校に入ってしまい、悪い意味でマッチして見事に沼にはまりました。

なんか全然うまくいかないし、考えもまとまらない。
ほかの人は普通にできているのになんで自分はできないんだろう。
ほかの人は楽しそうにやっているのに、なんで自分は楽しくできないんだろう。
自分はダメなんじゃないか。

そんな考えがぐるぐる回って、どんどんまわりが見えなくなってきます。最終的には、他人に対する劣等感のかたまりでなんにもできなくなりました。

ひきこもりから脱出するまで。

まず1つの原因である学校をやめました。そこからは、まず身分証明がほしいということで原付の免許をとりました。 おかげで大学生でゴールド免許になったのはいい思い出。そのあとには、大検(大学入学資格検定)という制度を知って、選択肢を広げるためにとりました。

ひきこもりといっても、少しは動けていました。ただ、選択肢を広げたからといってちゃんと何かしたいという思いもなく、将来どうしたらいいのかもわからない状態。将来を考えるだけで不安でいっぱいになって、ものすごく悲しくなりました。劣等感にさいなまれる日々はしばらく続きます。

このときは人と会うのもつらかったです。友だちと遊びに行くってだけでも、気持ち悪くなって吐いてしまうこともありました。調子がいいときに何か始めてみようと思って動いたこともあったんですが、うまくいかなくて落ち込んで、症状が悪化することも。

あるタイミングが大切。

安心できる場所でなにもしないで休んでいると、人間は忘れる生き物なので、嫌な感情も少しずつ薄れていきます。忘れるという機能はホントに大事です。そうなってくると、ぼくの場合は少しずつ欲がでてきました。いろいろと知識を入れたいとか体を動かしたいとか。

このタイミングが大切です。ただし、そのときに資格をとるとか働いてみるとか急激に動くと治りかけていた心がすぐに崩れます。散歩に行くとかドライブに行くとか生活の一部で楽しい部分を取り返していきます。ぼくの場合は太陽の光を浴びるとかが小さな1歩と考えていました。

もう1つ大切なのが親以外の人とつながりをもつこと。

親は子どもに対してなかなか客観的な見方をするのは難しいかなと思ってます。人と会うのはすごく嫌だったんですが、半強制的にカウンセラーと定期的に会っていました。人と話すことで自分の状態をチェックしてもらえて、動くタイミングを見てもらえました。

これがなかったら、タイミングを逃して何もせず惰性で生きていたんだろうなと。人とつながらなくなるととても危険です。

ひきこもりから抜け出すために。

・時間をかける。
・安心できる場所で休む。
・欲がでたら、一歩ずつ動く。

・家族以外の人と会う。(つながりを保つ。)

こういうことが大切かなと思ってます。

ただ、性格が変わるわけではないので、今でも浮き沈みがやっぱりあります。

「もっと適当に。」「人に頼る。」「自分は自分。」「普通にいられるだけでもすごい。」みたいなことをときどき自分に言い聞かせてます。

心が弱ってきたら、休むことが必要です。先を考えすぎるのはあまりよくないです。長過ぎる計画はたてるもんじゃないです。あてにならない予定に惑わされます。先を考えることはやめて、なにもしないということをしましょう。

頭の整理のためにこれを書いてみました。

気をつけてもらいたいのが、あくまでもぼくの場合はってことです。ひきこもりになる理由はいろいろあります。なので、それぞれで違う対応が必要です。自分で解決するってことはかなり難しいので、専門家が頼ったほうがいいです。

ただ、焦らずに時間をかけるっていうのは誰にでも言えるかなと。


▼関連

・大検(高認)という手段を使ってみる。
 http://www.gkmyt.net/posts/640903

・高校に行かなくても大学には行ける。
 http://www.gkmyt.net/posts/640897

・不登校児(高校中退)の就職活動。
 http://www.gkmyt.net/posts/640950

生きることが合格点、それからは加点式

不登校・高校中退・元ひきこもりがWeb、IT、カメラ、バイク、教育、食べ物、生活など、興味のあることを頭の中からアウトプット。

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