「初生衣神社」アパレル関係者・ファッション好きなら絶対に行っておくべき神社

「初生衣神社」

一発で読める人はほとんどいないはず。「うぶぎぬじんじゃ」と読みます。

静岡県浜松市の三ヶ日という地域にある小さな神社です。

この神社、アパレル関係者・ファッション好きであれば行っておくといいですよ!

なぜアパレル関係者・ファッション好きにおすすめなのか

ここの神様は、祖神「天棚機姫命(あめのたなばたひめのみこと)」。

そうです。七夕の定番の神様、そして繊維の神様である「織姫」様が祀られてます。

さらに言うと、伊勢神宮の神様が着る「 神御衣(かんみそ)」をお供えしている神社なんです。

ここの神社がなくなったら伊勢神宮の祭祀が滞ってしまうほど重要な神社。

そもそも、三ヶ日地域全体が浜名神戸(はまなかんべ)という名で伊勢神宮にお供え物を奉納する神領だったみたい。

神戸(かんべ)とは、古代から中世の日本において特定の神社の祭祀を維持するために神社に付属した民戸(みんこ)のこと。 【Wikipediaより】

いわば、初生衣神社は繊維業関係者にとってパワースポットみたいな場所ですね。


最近だと、中川政七商店のメディアサイト「さんち」でも取り上げられてます。

織姫が縁をむすぶ織物の町・浜松を訪ねて:https://sunchi.jp/sunchilist/hamamatsu/24288

実際に行ってみた

最近ちょっと足を運んでみました。

行ってみるとわかるのですが、パッとみたら、よくあるこじんまりとした神社。

ただ、前に書いたとおり、バックグラウンドが半端じゃないです。

初生衣神社入口付近

初生衣神社境内

左側が「本殿」で、右側の建物が伊勢神宮に奉納する「神御衣(かんみそ)」を織る「織殿(おりどの)」。

さっき、左側の建物を「本殿」って言ったんですが、じつは「織殿(おりどの)」の裏側にあるお社が、もともとは本殿だったみたい。

今の本殿の位置だと、たしかに鳥居と織殿との位置関係がずれてる。


初生衣神社、こじんまりとしてますが空気感は落ち着きます。


繊維産業の始まりの地

もともと、浜松は繊維産業が盛んな町で遠州織物(遠州綿紬)を作ってました。

繊維産業が盛んになったわけは、やっぱり「神御衣(かんみそ)」をつくる「初生衣神社」があったからなんです。

一時的に廃れてしまったんですが、今、再注目されてます。ヨーロッパでも注目されていて、ファッションショーとかでも生地が使われたりとかなり質が高いんです。

ファッション好きは注目しておくといいですよ。


遠州綿紬の製品が欲しい場合は、ぬくもり工房さんがおすすめです。

ぬくもり工房:http://nukumorikoubou.com/

ぬくもり工房さんのロゴマークも初生衣神社の鳥居がモチーフらしいですね。

日本のものづくり始まりの地

浜松(遠州地域)といえば世界的なメーカー、ヤマハ、スズキ、ホンダ、トヨタが生まれた街。

そのなかでも「トヨタ」も「スズキ」ももともとは織機メーカー。繊維産業からスタートしてます。

そこからいろいろなメーカーが集まり、競合して、どんどん発展していって、今のものづくりがあります。

つまり、初生衣神社は日本のものづくりを発展させたきっかけの場所といってもいいかも。

初生衣神社に車でくるときの注意点

初生衣神社には今のところ駐車場がないです。

もし車で来たときは、近くにある「浜名惣社神明宮(はまなそうしゃしんめいぐう)」に駐車させてもらって歩いていきましょう。

浜名惣社の方が初生衣神社を管理しているので、一声かけて車を駐車させてもらうのがいいかもです。

浜名惣社神明宮も本殿が国の指定重要文化財ですごい神社なんですけどね。


ちなみに初生衣神社は某有名ファストファッションブランドの社長も参拝に来たことがあるという噂もあり。


三ヶ日は大河ドラマ「女城主 直虎」の舞台である「引佐(いなさ)」のすぐ隣の地域です。

浜名湖近くに遊びに来たら、寄っておくことをおすすめします。とくにアパレル関係者は!


春には伊勢神宮へ生地を奉納するための儀式、「御衣祭( おんぞまつり )」があるのでそれを見に来るのもいいかもです!


生きることが合格点、それからは加点式

不登校・高校中退・元ひきこもりがWeb、IT、カメラ、バイク、教育、食べ物、生活など、興味のあることを頭の中からアウトプット。

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